岡崎京子と魚喃キリコの漫画
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大学生の時に、サークルの飄々とした女の子が岡崎京子と魚喃キリコのマンガを貸してくれて、見事ハマり、読みあさった記憶があるが、最近はマンガというものを読む機会が全く減ったので、名前もすっかり忘れていたのだけれど、先日ネットカフェでたまたま岡崎京子の「ヘルタースケルター」と魚喃キリコの「blue」を発見し、読み直したら、「うわーこりゃすげぇ!」って、改めて2人の才能に惚れ直したのだった…。
「ヘルタースケルター」は読んだことがあったのだけれども、女子校における女の子同士の息の詰まりそうな友情と恋愛の狭間を描いた「blue」は初見で、これは誰もが経験したことのある無邪気で、馬鹿らしくて、残酷な高校生活の日常の一片を鮮やかに切り取った秀逸な長編作品で、一気に読み終えた。
岡崎京子に関しては、「リヴァースエッジ」「ヘルタースケルター」といった、退廃した空気感のある後期の作品の方が好きかもしれない。勿論初期の短編集も可愛らしくて良いんだけど、上記2作品には何か神懸かったものさえ感じる…。
魚喃キリコはどうやら寡作の漫画家らしく、作品も数少なく、自分が読んだのも短編集のみだったのだが、貴重な長編作品「ストロベリーショートケイクス」を最近購入して読んだら、これが本当に素晴らしい出来でビックリした。
男に捨てられた反動で過食症ぎみのイラストレーター・塔子、東京で自分の居場所を見つけられないOL・ちひろ、男がいなくても全然めげずに強く生きるフリーター・里子、好きな友達に告白できないデリヘル嬢・秋代の女4人、それぞれの視点から語られる4つの平凡な物語は、それぞれにムカつく部分があり、可愛いらしい部分があり、自分と共通する部分がある。
たぶん一般的には、可愛くてぶりっ子で、恋愛に執着している、ちひろみたいな女が一番嫌われるんだろうが、何か彼女の言ってることが一番よく分かる気がする…。
自分の誕生日に、彼氏と待ち合わせしていた彼女は、彼からクライアントと揉めて来られないという電話を受けると、すぐさま、合コンで知り合って、まだ1回しか会っていない男に電話をして、会う約束をして、その後はホテルにしけ込む(のだろう)。彼女はこう思う。
こんなふうにしてしまうのは、あたしが悪いんじゃない。誕生日に誰かに抱きしめてもらいたいだけだもん。誰かにあたしがいなくちゃイヤだって言ってもらいたいだけなんだもん。(「ストロベリーショートケイクス」/魚喃キリコ)
かぁー典型的に同性に嫌われるタイプというか、ムカつくよねぇ…でも分からんでもないんだよね、あたしを愛してるんだったらもっと態度で示して、という類いの自分勝手なメッセージ…たぶん幾ら愛しても愛されても、愛してるor愛されてる実感が足りないんだよね…だから泡沫でもセックスとか人肌の温もりとか求めてしまう。本当に人を愛したことも、人に本当に愛されたこともないから…なーんて書いてると、何か阿呆臭いっすね…。
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